ラズベリーパイ3のwifi中継器をリスタート後も有効にする方法

別稿でラズベリーパイをwifi中継器にする方法を書きましたが、私の所では最初、リスタート後にAPからの信号が出ないという問題が何度か起こりました。コンソールを開いて調べて見た所、必要なサービスが勝手にexitしていました。そこで止まっていたサービスを再起動したらAPは動きはじめました。どうも起動時のレースコンディションが問題のようです。今回はこれをやっつけましょう。
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ラズベリーパイをwifi AP(アクセスポイント)/wifi中継器にしよう

wifi AP(アクセスポイント)とは、インターネットへのwifiアクセスを提供するものです。wifi APの中でも特にwifi APの上流がさらにwifiの場合は、wifi中継器とかwifiリピータと呼ばれます。wifi中継器は、上流のwifiと同じSSID/Passwordを提供してシームレスにネットワークを拡張するものをさす場合も多いですが(ブリッジ接続とも言います)、別のAPを提供することもあります。

今日、ここで紹介するのは後者になります。そちらの方が自由度が高くwifi範囲の拡張にとどまらず、APに専用の機能を割振るといったことが可能になるからです。続きを読む »

ラズベリーパイのファームウェアとカーネルの違いとバージョンアップ方法

ラズベリーパイのファームウェアとカーネルの違いについて簡単に説明します。カーネルは一般的なLinuxカーネルのことを差し、こちらはARM系CPUとメモリを管理します。これに対してラズベリーパイで言うはファームウェア(firmware)とは、GPUのハードウェアコードのことを言います。この二つはどちらも起動時にファイルからロードされます。
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ラズベリーパイのIPv6を無効にする方法

Raspbian JessieのIPv6の扱いが一定でないため、オフにする方法に混乱が生じているようです。以前のバージョンではIP v6はデフォルトでオフだったため、明示的にカーネルモジュールをロードする必要があったらしいのですが、最新バージョンではIP v6がデフォルトになっています。そのためネットを検索すると幾つか方法が見つかるのですが、問題のある方法もあるようです。
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minibianとminibian wifi

minibian(ミニビアン)とは?

ラズベリーパイの公式OSには2016年09月現在、Raspbian (Jessie)およびRaspbian (Jessie) Liteの二種類がある。Raspbianは、デスクトップ版のOSであり、ブラウザ、開発環境、サーバ類などのすべてのツールが既に導入されている。Raspbian Liteはそれを軽量化し、ヘッドレス運用に特化したものである。これに対してユーザの間からは最低限のOSが求められて、minibianが作られた。

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パソコンでX11サーバを動かして、ラズベリーパイのGUIソフトを使おう!

私はラズベリーパイをヘッドレスで動かしていて、今後モニターとキーボードを繋ぐ予定はまったくありません。とは言ってもプログラミングを始めるとエディタ、IDE、terminalソフトぐらいはGUIで動かしたくなります。そこで今回はパソコン側でXサーバを動かして、ラズベリーパイのソフトをXクライアントとしてパソコン上で表示させてみましょう。
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minibian wifiで最小限(450MB)のRaspbianを構築する

ラズベリーパイの魅力は色々なOSが選べることです。その中でもRaspbianがRaspberry Pi Foundation公式OSの一つということもあって一番メジャーなものでしょう。RaspbianはDebian 8.0 Jessieをベースにしたカーネルに、デスクパージョンのRaspbianとRaspbian Liteがあります。Raspbianは両方とも一般用途を考えて豊富なツールを用意しています。ただ、両方とも一般用を目指しているため比較的サイズが大きくなりがちです。そこでRaspbian Liteをさらにダイエットさせたディストリビューションが多数存在します。今回はそのなかでminibianを紹介ます。

minibianは、Raspbian Jessie Lite(以下Lite)よりもさらに軽量化を目指したディストリビューションでLuca Solltogio氏が公開しています。Liteとの最大の違いは、開発環境(コンパイラ、インタープリタ)を含まずほぼ最小構成であること、ネットワークにはケーブルを繋ぐことですぐに使えますが、wifiモジュールが含まれていないこと、スワップパーテションが設定されていないこと、そしてサイズが450MB弱とLiteの半分で1GBのSDカードで実用運用可能ととにかく軽量を目指したものです。
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